緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)もっとも多い頭痛、生活と薬で楽にする
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こんな症状はありませんか?
- 頭全体がタオルで巻かれたように締めつけられる
- 左右どちらかというと両側、こめかみや後頭部が重い
- 動いても急激には悪化せず、生活は止まらない
- 痛みが30分〜数日続くが、強い吐き気は出にくい
- 首や肩のこりとセットで頭が重くなる
- デスクワークや長時間スマホのあとに重くなる
複数当てはまる方は緊張型頭痛の可能性があります。「ただの肩こり」と我慢せず、生活調整や治療で楽になれるケースが多くみられます。
緊張型頭痛の特徴締めつけ・両側性・動いても悪化しない
片頭痛との違いをつかむことが、適切な治療の第一歩です。緊張型頭痛には次のような共通する特徴があります12。
締めつけ・圧迫感
特徴は押される・締められる感じが中心。脈打つズキズキした痛みは少なめです。
両側に出やすい
こめかみ・後頭部・頭全体など、両側に広がりやすいのが片頭痛との違いです。
痛みは軽〜中等度
「我慢はできるが続くとつらい」程度で、生活を止めるほどではない。
動作で悪化しにくい
日常動作(歩く・階段・家事など)で痛みがひどくなることは少ない。
光・音への過敏は弱い
片頭痛と違い、光・音の過敏はないか、どちらか一方だけのことが多いです。
吐き気は強くない
嘔吐は強く出ないことが多いのが特徴。あっても軽度にとどまります。
片頭痛と緊張型頭痛は治療薬が違います。「ズキズキ脈打つ・吐き気が強い・動くと悪化する」場合は片頭痛の可能性が高く、専用薬(トリプタン等)が選択肢になります。片頭痛のページもあわせてご確認ください。
なりやすい状況姿勢・睡眠・ストレスの引き金
緊張型頭痛は、首・肩のこわばりや生活リズムの乱れ、ストレスなど複数の要因が重なったときに起きやすくなります。
ストレス・不安
仕事や人間関係のプレッシャーなど、精神的な緊張が筋肉のこわばりにつながります。
同じ姿勢が長く続く
長時間のパソコンやスマホの姿勢によって、首・肩のこわばりが頭痛につながります。
睡眠不足・寝すぎ
寝不足、休日の寝すぎによるリズムの乱れが、頭痛と結びつきます。
目の疲れ
長時間のモニター作業による眼精疲労で、首肩がこわばり頭痛につながります。
運動不足・体型
運動不足、肥満、長時間の座位は首肩のこわばりを増やし、頭痛につながります。
冷え・気候の変化
エアコンの効きすぎ、冬の冷えなどで筋肉が固まり、頭痛が誘発されることがあります。
受診から診断までの流れ問診から MRI、診断結果まで
はじめての方でも、問診と必要に応じた検査でタイプを見極め、生活と薬の両面で計画を立てていきます。
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問診
いつから・どんな痛み・1回何時間続くか・月の頻度・仕事や睡眠の様子をうかがいます。
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MRI検査(該当者のみ)約10〜15分 / 痛みなし
いつもと違う痛み方や、神経の症状を伴うときは脳や血管の病気を除外するために行います。
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診断当日ご説明
問診・診察・検査結果から、緊張型頭痛か・片頭痛か・他のタイプかを整理します。
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生活指導と治療方針継続フォロー
姿勢・睡眠・運動の見直しと、必要に応じて急性期薬・予防薬を組み合わせます。
緊張型頭痛の治療は、「痛みを和らげる」急性期治療と、「繰り返さないようにする」予防治療の2方向で考えます。薬だけでなく、生活と姿勢の整えかたが同じくらい大切です。
急性期治療休息・ストレッチ・痛み止め
緊張型頭痛は軽〜中等度の痛みが中心で、痛み止めだけでなく環境を整えることも効果があります。薬の使い方は人それぞれ違うため、必ず医師と相談のうえお使いください。
休息・水分・ストレッチ
① 薬を使わない対応
薬を使う前に、まずは環境を整えてみるのが緊張型頭痛の基本です。軽い痛みならこれだけで楽になる方もいます。
- こまめに水分を補う
- 暗く静かな場所で短く休む
- 首・肩の軽いストレッチ
- 蒸しタオルで首肩を温めるのも◎
アセトアミノフェン・NSAIDs
② 痛み止めの薬
痛みがつらいときに使う、緊張型頭痛で最も一般的な痛み止めです。用量や飲む間隔は下記を目安に、医師とご相談ください。
- アセトアミノフェン:1回300〜1,000mg/1日最大4,000mg
- NSAIDs(ロキソプロフェン):1回60〜120mg
- 繰り返し使う場合は6〜8時間あける
- 胃の不快感や腎への負担、肝機能への影響に注意
薬剤の使いすぎによる頭痛(薬剤使用過多頭痛)の目安12
- 市販の痛み止めを月15日以上使っている
- 痛み止めを飲んでも効きにくくなってきた
- 頭痛のある日が以前より増えた気がする
市販の痛み止めは、飲みすぎるとかえって頭痛が悪化することがあります。当てはまる項目があれば、ひとりで量を増やさず一度ご相談ください。
予防治療生活改善・アミトリプチリン・チザニジン
緊張型頭痛の予防は生活改善が土台です。以下の1項目以上を満たす方には、予防薬や理学療法を組み合わせ13、2〜3か月続けて効果を判定します。
予防治療を検討する目安(いずれかに当てはまる方)
- 頭痛が月の半分以上ある(慢性型)
- 月10日以上痛み止めを使っている
- 仕事・家事に支障が出る日が増えている
- 市販薬の効きが以前より悪くなったと感じる
生活改善(睡眠・姿勢・運動)
まず取り組む土台
① まず取り組む土台
薬よりも先に、毎日の習慣を見直すことが緊張型頭痛では大きな効果につながります。
- 睡眠と起床のリズムを一定に保つ
- 姿勢や画面の高さを整え、こまめに休憩
- 軽い運動(散歩・ストレッチ)を日課に
アミトリプチリン(三環系)
② 代表的な予防の飲み薬
緊張型頭痛の予防ではもっとも代表的な薬34。痛みの感じ方そのものをやわらげます。
- 少量から開始し体調をみて調整
- 副作用:口の渇き・便秘・眠気
- 緑内障・心疾患の方は要相談
チザニジン(テルネリン)
③ 筋緊張をゆるめる薬
首・肩などの筋緊張を和らげる薬。
- 1日3〜6mg を分けて服用
- 主な副作用:眠気・ふらつき
追加の選択肢
専門的に検討
④ 難治・慢性型の方に
うつや不安を伴う方、慢性化した方には他の予防薬や非薬物療法を組み合わせて検討します。
- ベンラファキシン/ミルタザピン(うつ・不安併存)
- 理学療法・はり・認知行動療法
3 つのタイプ発作の頻度別:稀発反復性・頻発反復性・慢性
緊張型頭痛は、起きる頻度によって3つのタイプに分けられます。慢性化するほど生活への影響が大きくなり、専門的な治療が必要になることもあります。
稀発反復性
年12日未満(軽いタイプ)
生活への影響は小さいタイプです。
頻発反復性
早めの対策が大切
月1〜14日
生活への影響が出やすいタイプ。早めの対策で慢性化を防ぎやすくなります。
- 薬剤使用過多のリスクあり
- 予防治療を検討するライン
慢性緊張型頭痛
専門的治療が必要
月15日以上
複数の治療を組み合わせた対応が必要なタイプです。
- 生活・仕事への影響が大きい
- うつ・不安を伴うことも
危険な頭痛のサインすぐに受診を
以下にあてはまるときはすぐに119番・救急要請を
- 突然始まる、これまでにないほど激しい頭痛(バットで殴られたような痛み)
- 手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、顔のゆがみを伴う
- 意識がもうろうとする、けいれんが止まらない
- 高熱や首のこわばりを伴う頭痛
- 50歳を過ぎて初めて経験する強い頭痛・いつもと違う頭痛
あなたの頭痛の緊急度をご確認ください
緊急
すぐに119番
- 突然の、経験したことのない激しい頭痛
- 手足のしびれ・麻痺・ろれつが回らない
- 意識がもうろう・けいれんが止まらない
- 高熱・首のこわばりを伴う頭痛
119に電話する
注意
今日中に受診
- いつもと違う痛み方が数時間以上続く
- 痛み止めが効かず日常生活がつらい
- 50歳以降で初めての強い頭痛
0942-42-1155 に電話
相談
予約して受診
- 締めつけ感のある頭痛が月に何度も起きる
- 市販薬を使う日が増えていて不安
- 首肩のこりとセットで頭痛が長引く
WEB予約・アクセス
よくある質問
緊張型頭痛と片頭痛はどう見分けますか?
「痛みの質・伴う症状・動作で悪化するか」の 3 点で見分けます。両方を持つ方も少なくないため、迷ったらメモを持って受診を。
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① 痛みの質と場所
緊張型は両側の締めつけ・圧迫感の鈍い痛み(軽〜中等度)。片頭痛は片側中心のズキズキ脈打つ強い痛み(中〜重度)が中心ですが、約 4 割は両側のこともあります。
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② 伴う症状(吐き気・光や音への過敏)
緊張型は吐き気・光や音への過敏は弱いか伴いません。片頭痛は吐き気・光や音への過敏を伴いやすく、暗く静かな場所で休みたくなるのが典型です。
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③ 動作で悪化するかどうか
緊張型は階段昇降や歩行で急には悪化しないことが多く、動いていても何とかなります。片頭痛は動くと悪化するため、横になりたくなるのが特徴です。両方を持つ方もいるので、迷ったらメモを持って受診を。
「ただの肩こり頭痛」と思って我慢して大丈夫ですか?
月に何度も繰り返す方・痛み止めを頻繁に使う方は、我慢せず一度ご相談ください。頻度別に整理します。
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① 軽度・たまに — 生活で対応できる
月に数回程度で、休息・ストレッチ・姿勢の見直しで楽になる範囲なら、生活の工夫で対応できることが多いです。肩・首のこわばり・睡眠不足・長時間の同じ姿勢がきっかけになっていないかを振り返ってみてください。
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② 月に何度も繰り返す — 早めの相談を
月 8 日以上の頻発反復性、月 15 日以上の慢性緊張型頭痛になると、生活への影響が大きくなり慢性化すると治療がむずかしくなります。姿勢・睡眠・ストレスの整理に加えて、必要に応じて予防薬を組み合わせる相談ができます。
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③ 注意 — 痛み止めの飲みすぎが頭痛を悪化させる
市販薬を月 15 日以上使い続けると、かえって頭痛が増える薬剤の使いすぎによる頭痛が起こり得ます。「飲む日が増えてきた」と感じたら、ひとりで増やさず一度ご相談ください。減らし方や予防薬への切り替えも一緒に考えます。
市販の痛み止めはどれくらい使ってよいですか?
月15日以上使い続けると「薬剤の使いすぎによる頭痛」のリスクが高まります。
- 使用は同じ薬で6〜8時間あけるのが目安
- 頻繁に飲んでいると感じたら早めにご相談を
- 胃や腎臓への負担にも注意(NSAIDs)
MRI検査は必ず必要ですか?
必須ではありませんが、いつもと違う頭痛や神経症状を伴う方には行います。
- 緊張型頭痛そのものはMRIで診断するものではない
- 脳腫瘍・出血など他の病気を除外するために有用
- 痛みなし・約10〜15分・結果は当日ご説明
薬を使わずに治す方法はありますか?
緊張型頭痛は非薬物療法(生活改善)の効果が大きい頭痛です。取り組みやすい順に 3 段階で整理します。
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最優先① 生活リズムを整える
睡眠時間を一定に保つ・食事を抜かない・水分をこまめにとるの 3 点だけでも頻度が大きく変わる方がいます。スマホ・PC を長時間続ける場合は、1 時間に一度立ち上がって首を回すだけでも違います。
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② 姿勢・運動・温めで筋緊張をほぐす
首・肩・背中のストレッチ、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を週 3〜5 回、入浴やホットタオルでの温めが有効です。深呼吸や腹式呼吸でリラックスする時間を意識的に取るのも効果があります。
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③ 慢性化した場合 — 理学療法・認知行動療法も選択肢
慢性化して生活への影響が大きいときは、理学療法(首肩のリハビリ)や認知行動療法(ストレス対処の訓練)といった非薬物的な専門治療も選択肢になります。状況に応じて専門施設をご紹介できます。
予防薬はいつまで続ければいいですか?
効果判定に2〜3か月、安定したら減量・中止を検討します。
- 頭痛が十分減った状態が半年〜1年続いたら減量検討
- やめたあと頭痛が増えたら再開も可能
- 生活改善とセットで続けると効果が長持ちしやすい