しびれ・麻痺・しゃべりにくい原因の場所を見極めて、効く治療を選ぶ
⚠ 突然のしびれ・麻痺・ろれつ困難は救急サイン(FAST)です
こんなお悩みはありませんか?
- 突然、片側の手足にしびれや力の入らなさが出た
- ろれつが回らない・言葉が出にくい時がある
- 顔の片側がゆがむ・口角が下がる感じがある
- 手足のしびれが何週間も続いている
- 首や腰の痛みと一緒に手足のしびれがある
- 両手・両足の先(手袋・靴下型)にしびれがある
- 歩いていると足がしびれる・休むと楽になる
- 箸が使いにくい・字が書きにくくなった
- 糖尿病や脂質異常症があり、しびれが気になる
-
4.5時間
脳梗塞のt-PA静注療法が可能な発症からの時間1
-
24時間
主幹動脈閉塞に対する血栓回収療法の上限時間1
-
15〜20%
糖尿病患者で末梢神経障害が見られる割合2
しびれ・麻痺・ろれつ困難は、原因が起こっている場所によって「中枢性(脳・脊髄)」と「末梢性(神経・筋肉)」に分かれます。突然の発症はまず脳卒中を疑い、ゆっくり進む場合は神経の圧迫や代謝性の病気を考えます。
しびれ・麻痺のタイプを知る急性 vs 慢性 / 中枢 vs 末梢で整理(5 タイプ)
「いつ・どこに・どんな症状が出たか」で、原因の場所がある程度わかります。とくに「突然・片側」の症状や「数日で進行する両側性の脱力」は、時間との勝負になることがあります。
気になるカードをタップすると詳しい説明が開きます
脳卒中によるしびれ・麻痺
時間との勝負
中枢性・急性(突然・片側)
主に突然・片側で出るしびれ・麻痺。時間制限のある治療があり、何より早期受診が予後を決めます。
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「気づいたらおかしい」ではなく「何時何分から」と言える突然発症がサイン。片側だけに出るのが特徴で、ためらわず時刻を控えて 119 番が安全です。
- Face:片側の口角下垂・顔のゆがみ
- Arm:片腕が突然上がらない・力が入らない
- Speech:ろれつが回らない・言葉が出ない
- Time:症状が出た時刻を控えて、すぐ119番
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首や腰が原因のしびれ・脱力
首・腰から
中枢性・慢性(じわじわ進む)
主に頚椎症・腰部脊柱管狭窄症などで神経が圧迫されて起こる、手足の特定部位の帯状のしびれ。
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どこに、どんな姿勢で出るかで原因の場所がかなり絞れる領域です。次の見分けのいずれかが当てはまる場合は、首や腰が原因のしびれ・脱力の精査をご検討ください。
- 頚椎症性神経根症:首をひねると片側の腕に帯状にビリッ
- 頚椎症性脊髄症:両手で箸・ボタンの細かい手作業が難しい
- 腰椎椎間板ヘルニア:咳・くしゃみで腰から片足にビリッ
- 腰部脊柱管狭窄症:歩くと足がしびれ、前屈・自転車で楽になる
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末梢神経のしびれ
末梢性・慢性(手足の先から)
主に手足の先端に出るしびれ。手根管症候群などの神経の絞扼や、糖尿病性が代表的です。
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「分布のかたち」がいちばんの手がかりです。片手の親指側・小指側・両足の靴下型など、出る場所のパターンで疑う病気を絞れます。
- 手根管症候群:片手の親指側、夜間〜明け方に強くなる
- 肘部管症候群:片手の小指側、肘をつく姿勢で悪化
- 糖尿病性末梢神経障害:両足靴下型、じわじわ広がる
- 急速進行(数日〜2 週で歩けない)は下の急性末梢性麻痺(ギラン・バレー症候群)を参照
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急性末梢性麻痺(ギラン・バレー症候群など)
救急対応が必要
末梢性・急性(数日で進行)
典型的には数日〜2 週で進行する両足からの上行性脱力・しびれ。呼吸筋・嚥下筋障害に至れば人工呼吸管理が必要なことも。
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「数日前まで普通に歩けていた」のに「今は階段が登れない・呼吸が苦しい」と進む場合は、迷わず救急受診を。1〜2 週前の感染歴(風邪・胃腸炎)があればギラン・バレー症候群の可能性が高まります。
- 両足→両手と左右対称・上行性に広がる脱力
- 深部腱反射の消失
- 1〜2 週前の先行感染(風邪・胃腸炎・カンピロバクター腸炎など)
- 呼吸筋・嚥下筋に及ぶと人工呼吸管理など入院治療が必要
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顔面神経麻痺(ベル麻痺・ハント症候群)
3日以内に治療開始
顔面神経・急性(片側の顔の動き)
片側の顔の動きが急に悪くなるタイプ。3 日以内のステロイド開始が予後を左右します。
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最初の見分けは「額にしわが寄せられるか」。寄せられないなら末梢性、寄せられるのに口角だけ下がるなら脳卒中の中枢性顔面麻痺です。
- 片側の口角下垂+額にしわ寄せできない:末梢性パターン
- 額にしわ寄せできるのに口角だけ下がる:中枢性(脳卒中)
- 耳介後部痛・耳の水疱・難聴・めまいの併発:ハント症候群
- 気づいたその日〜翌日中の受診が予後を左右します
顔面神経麻痺ページへ
当院の特徴MRI と神経学的診察をワンストップで
「突然・片側」のしびれ・麻痺は、いかに早くMRIで脳の評価をするかが運命を分けます。当院は院内MRIと救急連携、慢性しびれの整形外科連携を備えています。
院内MRIによる迅速な脳評価
脳卒中疑いの方は最優先で MRI を撮影し、最適な治療をお届けします。
急性期病院との救急連携
血栓回収療法など高度な治療が必要な場合は、ホットラインで近隣の脳卒中急性期病院に直接搬送します。
慢性しびれの整形・内科連携
頚椎症・腰部脊柱管狭窄症は整形外科と、糖尿病性しびれは内科と連携します。
受診から診断までの流れ問診から MRI、整形外科連携まで
突然発症の方は時間優先で、慢性経過の方は丁寧な問診と診察から進めます。
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問診(いつ・どこから・どう広がったか)
発症のしかた(突然か、ゆっくりか)、しびれの分布、随伴症状、既往(高血圧・糖尿病・心疾患など)、内服中のお薬を伺います。
-
神経学的診察
麻痺の有無・分布、感覚障害、反射、歩行などをチェックして神経のどこに病変があるか判断します。
-
MRI・必要な検査約15分
脳の評価が必要な場合は院内MRI、脊髄が疑われる場合は頚椎・腰椎MRI、糖尿病疑いの場合は血液検査を行います。
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診断と次の一手のご提案当日
脳卒中の急性期は専門病院へ即時搬送、慢性のしびれは原因に応じて当院・整形外科・内科で役割分担します。
治療について原因に応じて選ぶ・連携する
急性期と慢性期で、治療の組み立てが大きく異なります。原因に応じた最適な治療を、関係する診療科と一緒に組み立てます。
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急性期(脳卒中)
t-PA・血栓回収療法で時間との勝負
発症4.5時間以内ならt-PA、24時間以内なら血栓回収療法。当院で診断後すぐ専門病院へ搬送します。
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いかに早く血流を再開できるかで予後が決まる時間勝負の領域です。当院は MRI で診断確定し、ホットラインで急性期病院へ直接搬送、退院後の再発予防は当院で継続します。
- 脳梗塞:t-PA 静注療法/機械的血栓回収療法(連携病院で実施)
- 脳出血:血圧管理・必要に応じ開頭血腫除去術・内視鏡手術
- 退院後の再発予防(抗血小板薬・抗凝固薬・血圧/脂質/血糖管理)は当院で継続
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慢性のしびれ
原因に応じて薬・リハビリ・整形外科と連携
糖尿病性は血糖コントロール+神経保護薬、頚椎・腰椎由来は整形外科リハ。再発予防は当院で並走します。
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慢性しびれは「原因疾患をたどる」ことが治療の出発点。当院は神経内科・整形外科への振り分け役を担い、並行する生活習慣病の管理で再発を抑えます。
- 糖尿病性神経障害:血糖コントロール改善+ビタミン B12・神経障害性疼痛治療薬
- 頚椎症・腰部脊柱管狭窄:整形外科でリハビリ・装具・必要時の手術
- 手根管症候群・肘部管症候群:装具・ステロイド注射、改善なければ手術紹介
- 並走管理:血圧・脂質・血糖の全身コントロールを当院で継続
軽い症状でも「いつもと違う」と感じたら、早めにご相談ください。一過性脳虚血発作(TIA)はその後の脳梗塞のサインのことがあり、放置せず原因を確かめることが大切です。
危険なしびれ・麻痺のサインすぐに受診を
FAST(顔・腕・言葉・時間)に当てはまる症状は、脳卒中の代表的なサインです。ためらわず救急車(119番)をお呼びください。
FAST のサインがあるときはすぐ119番・救急要請を
- Face:顔の片側がゆがむ・口角が下がる
- Arm:片腕が突然上がらない・力が入らない
- Speech:ろれつが回らない・言葉が出ない
- Time:症状が出た時刻を控えて、すぐ119番へ
- いったん治まっても、再発の可能性が高いため必ず受診を(TIA)
あなたのしびれ・麻痺の緊急度をご確認ください
緊急
すぐに119番
- 突然の片側のしびれ・麻痺(FAST)
- 顔のゆがみ・ろれつが回らない
- 強い頭痛や意識のもうろうを伴う
- 一度治まっても再び症状が出る
119に電話する
注意
数日以内に受診
- 数日〜数週間続くしびれや歩きにくさ
- 字が書きにくい・物を落としやすい
- 頚や腰の症状とあわせて広がってきた
0942-42-1155 に電話
相談
予約して受診
- 慢性のしびれ・原因をはっきりさせたい
- 糖尿病・脂質異常症があり気になる
- 脳神経外科と整形外科のどちらか迷う
WEB予約・アクセス
しびれ・麻痺の背景には、命や生活の質に関わる病気が隠れていることがあります。気になる症状があれば、関連する病気のページもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. しびれだけで麻痺はありません。様子を見ても大丈夫ですか?
突然・片側のしびれは様子を見ない方が安全です。
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① 軽い症状でも脳梗塞・TIAのことがある
片麻痺がなくても、しびれ単独で発症する脳梗塞や一過性脳虚血発作(TIA)はめずらしくありません。突然・片側に出る症状は、まず脳の病気として扱います。
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② TIA は数日以内に脳梗塞へ進む可能性
TIA は短時間で症状が消えるため油断されがちですが、発症から数日以内に脳梗塞を起こす確率が高いと報告されています。早期の評価と予防治療で、その確率を下げられます。
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③「治まったから大丈夫」ではなく原因を確かめる
症状が消えても、原因が消えたわけではありません。MRI と神経学的診察で原因を確かめ、再発予防に進むのが安全です。
Q. 整形外科と脳神経外科、どちらを受診すればいいですか?
症状の出方で大まかに目安があります。
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① 突然・片側・ろれつや顔症状あり → 救急/脳神経外科
時間との勝負になる脳卒中の可能性があり、ためらわず救急受診です。FAST のうち 1 つでも当てはまれば 119 番が安全な選択です。
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② 首・腰の痛みと一緒・ゆっくり進行 → 整形外科でも可
頸椎症・腰椎症・椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症など、整形外科領域で評価できる病態が多くみられます。
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③ 判断に迷う場合は脳神経外科で先に脳の病気を除外
当院では院内 MRI で脳の病気を除外したうえで、必要なら整形外科へ紹介します。「迷ったらまず脳から」が安全な順序です。
Q. 一度治まったしびれでも受診したほうがいいですか?
はい、特に短時間で治まった場合こそ受診をおすすめします。
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① TIAは脳梗塞の前ぶれの可能性
短時間で消えるしびれや麻痺は一過性脳虚血発作(TIA)のことがあり、脳梗塞の前ぶれとして扱う必要があります。
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最優先② 早期評価で脳梗塞リスクを下げられる
発症から早いほど予防治療の効果が出ます。MRI と神経学的診察で原因を確かめ、抗血小板薬・抗凝固薬・血圧管理などの再発予防を始めるのが、最も大きな安心につながります。
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③「もう大丈夫」と思える時こそ価値がある
症状が消えた瞬間こそ、原因を確かめて生活習慣・薬の見直しに進むベストタイミングです。一度ご相談ください。
Q. 糖尿病があり、足の裏のしびれが気になります。
糖尿病性末梢神経障害の可能性があります。
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①「靴下型」の左右対称のしびれが典型
両足の足先〜足底から、徐々に上行する左右対称のしびれが糖尿病性末梢神経障害の典型像です。じわじわ進行するため気づきにくいことが特徴です。
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② 血糖コントロール・神経保護薬・足のセルフケアが治療の柱
厳格な血糖管理が進行を抑える土台です。痛みの強いタイプにはプレガバリン・ミロガバリン・デュロキセチンなどを併用します。
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③ 足の傷・潰瘍に気付きにくくなる
感覚低下のため、靴擦れ・小さな傷に気づかず潰瘍化してしまうリスクがあります。毎日の足の視診と適切な靴選びを習慣にし、早めにご相談ください。
Q. 寝起きに手のしびれを感じますが、心配な病気ですか?
夜間〜明け方の手のしびれは、手根管症候群によくある症状です。
- 親指・人差し指・中指が中心にしびれる
- 手を振ると楽になる・洗面で痛む など
- 整形外科の専門領域ですが、まず脳の病気を除外したい場合はご相談ください
Q. 家族のろれつが少しおかしい気がします。様子を見ていいですか?
様子見はおすすめしません。すぐに行動してください。
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① 少しでも「いつもと違う」なら脳卒中を疑う
家族が違和感をもつときは、本人が自覚できていない神経症状のサインのことが少なくありません。「いつもと違う」を信じて行動してください。
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② FAST(顔・腕・言葉・時間)のうち 1 つでも当てはまれば 119 番
顔のゆがみ/腕が上がらない/ろれつ困難 のうち 1 つでも当てはまれば、ためらわず救急車を呼んでください。発症時刻のメモも一緒にお願いします。
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③ 本人が「大丈夫」と言っても家族の判断で動く
脳卒中では本人が症状を軽く感じることがあります。家族の判断で受診・救急要請に進んでください。