認知症(4大病型:アルツハイマー型・レビー小体型・前頭側頭型・血管性)4 大病型から治せる原因まで一貫した診療

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こんな症状はありませんか?

いずれの症状も、ご本人よりご家族が先に気づくことが多いものです。「年のせい」と決めつけず、診療所の段階で評価する価値があります。

認知症の主な病型4 大病型と混合型・治せる原因

病型ごとに症状の出かた・進行のしかた・治療の組み立てが異なります。まずは何が前景に出るか(記憶障害/幻視・パーキンソニズム/性格変化/脳卒中既往)で大きく振り分けます。

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AD / アルツハイマー型認知症 最多 60〜70%

記憶障害から始まる緩徐進行

「同じ話を何度も繰り返す」「最近のことを覚えられない」が年単位でゆっくり進む、もっとも多いタイプ。

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「最近のことだけが抜け落ちる」のが最大の手がかり。年単位でゆっくり進むため、ご本人もご家族も「歳のせい」と感じやすく、気づきが遅れがちです。次のような気づきが続くときに疑います。

  • 同じ話・同じ質問を何度も繰り返す(数分前の会話を覚えていない)
  • 「財布を盗られた」など物盗られ妄想がご家族に向く
  • 質問されるたびに介護者の顔を振り返る(head-turning sign)
  • 遠い昔の記憶は比較的保たれ、最近の出来事だけが苦手になる
DLB / レビー小体型認知症 頻度2〜3位

幻視+パーキンソニズム+RBD

「いない人や虫が見える」「日によって受け答えがしっかりしたりぼんやりしたり」「手が震える・歩きにくい」が重なるタイプ。

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幻視・認知の動揺・パーキンソニズム・睡眠中の異常行動がそろうのが手がかり。1 つだけだと別の病気と紛れますが、複数が重なるとレビー小体型を強く疑います。

  • 具体的で色彩豊かな幻視(「子どもが座っている」「虫がいる」など。約 8 割で出現)
  • 受け答えが日によって違う(しっかりした日とぼんやりした日が交互に)
  • 夢に合わせて寝言で叫ぶ・手足を激しく動かす(RBD。発症の数年〜10 年以上前から先行することも)
  • 手の震え・小刻み歩行・転倒しやすさなどパーキンソン症状(約半数)
FTD / 前頭側頭型認知症 若年発症が多い

人格変化・脱抑制が前景

もの忘れより「人柄が変わった」「マナーが守れない」「同じ行動を繰り返す」が先に目立つ、比較的若い世代にも多いタイプ。

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「もの忘れ」より性格・行動・ことばの変化が先に出るのが最大の手がかり。比較的若い世代(50〜60 代)でも起きるため、「うつ」「更年期」と誤解されやすい点に注意します。

  • マナーが守れない・人前で不適切な発言などの脱抑制が目立つ
  • 家族や物事への関心が薄れる・共感性が落ちる
  • 同じ場所に毎日同じ時間に行く・甘い物ばかり食べるなどの常同行動・食行動の変化
  • 言葉が出にくい・物の名前が出ないのが先に目立つタイプもある
VaD / 血管性認知症 15〜20%

脳卒中・小血管病による認知低下

脳梗塞や脳出血のあとに、階段状にガクッともの忘れや判断力の低下が進むタイプ。手足の麻痺やろれつの悪さを伴うことも。

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脳卒中の既往と段階的な悪化がそろうのが最大の手がかり。アルツハイマー型のような「年単位の緩徐進行」ではなく、「ある日を境にガクッと落ちる」エピソードが繰り返されます。

  • 脳梗塞・脳出血のあと、もの忘れや判断力がガクッと落ちたエピソードがある
  • 悪化が階段状で、しばらく安定したあとまた悪化するパターンを繰り返す
  • 手足の麻痺・ろれつの悪さ・歩行障害が認知低下と並行している
  • 高血圧・糖尿病・心房細動など血管リスクの管理が中断されている期間がある
MIXED / 混合型

AD+VaD(または+DLB)

高齢になるほど、アルツハイマー型と血管性が同時に起きていることが多く、両方を一緒に治療していく必要があるタイプ。

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高齢になるほど「アルツハイマー型」と「血管性」が同時に起きていることが多く、剖検研究でも純粋な単一病型より混合型の方が多いと報告されています。次のような特徴があるときは混合型を念頭に置きます。

  • 年単位の緩徐進行に加えて、脳卒中エピソードを境にガクッと低下した時期がある
  • もの忘れに加えて、手足の麻痺やろれつの悪さなどの巣症状を伴う
  • 画像で海馬萎縮と白質病変が両方みられる
  • 高血圧・糖尿病・心房細動などの血管リスク因子が並行している
TREATABLE / 治せるもの忘れ 見逃さない

iNPH/CSDH/甲状腺/B12/うつ

治療で良くなる「もの忘れ」が隠れていることがあります。最初に必ずこれを除外することが、もの忘れ外来の役目です。

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「もの忘れ」と思われていたものが治療で改善する病態であることがあります。これらを見逃さずに拾い上げることが、もの忘れ外来の最初の仕事です。

  • もの忘れ外来受診者の 9〜13% で原因が見つかる
  • 頭部 MRI+採血(TSH/FT4・B12・葉酸)でスクリーニング
  • シャント術・穿頭術・補充療法・抗うつ療法で改善が期待できる

病型ごとに使う薬・避ける薬・連携先が変わるため、最初に丁寧に振り分けることが診療の質を決めます。軽度認知障害(MCI)の段階で気づければ、生活習慣介入と早期治療で進行を遅らせる余地があります。

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受診から診断までの流れ

問診と神経学的診察で病型のあたりをつけ、頭部 MRI・スクリーニング採血・神経心理検査を組み合わせて鑑別を進めます。AD で抗Aβ抗体療法を検討する場合は、専門認定施設での Aβ 病理確認(PET/髄液)と ApoE 検査が必要となります。

  1. 問診 発症のしかた(緩徐 vs 段階的 vs 急進性)/進行スピード/随伴症状(幻視・RBD・パーキンソニズム・脱抑制・脳卒中既往・抑うつ)/服薬歴・家族歴を丁寧に聴取します。ご家族の同伴をお願いしています。
  2. 神経学的診察院内で実施 パーキンソニズム(無動・固縮・姿勢反射)/巣症状(麻痺・構音障害・失語)/前頭葉徴候(把握反射・口尖らし反射)/歩行(小刻み・開脚・すり足)/腱反射。
  3. 認知機能評価 MMSE(30点満点/23点以下で認知症疑い)・HDS-R(30点満点/20点以下で認知症疑い)。MCI 域の拾い上げにはMoCA-J(25/26 点以下)。仮性認知症疑いでは GDS-15/PHQ-9 を併用。
  4. 頭部 MRI院内で当日実施可 海馬・嗅内野の萎縮(AD:VSRAD で定量)/前頭・側頭前部萎縮(FTD:knife-blade)/白質病変・多発ラクナ(VaD)/硬膜下血腫・脳室拡大(治せるもの忘れの除外)/微小出血の確認(抗Aβ抗体適応評価)。
  5. スクリーニング採血院内で当日実施 TSH/FT4・B12/葉酸・電解質・腎肝機能・血糖/HbA1c・脂質・必要時 梅毒(TPHA/RPR)。もの忘れ外来のルーチン項目として全例で実施し、治療可能な原因を確実に除外します。
  6. 必要時の追加検査と専門連携外来〜紹介 病型のあたりがついた段階で、確定診断・治療適応評価のための追加検査を組み合わせます。
    • DLB(レビー小体型)疑い MIBG 心筋シンチ/DAT スキャン/PSG(睡眠ポリグラフ)
    • AD 確定・抗Aβ抗体療法検討 アミロイド PET/髄液検査/ApoE 遺伝子検査認定施設で実施
    • FTD(前頭側頭型)疑い 神経心理士検査/脳血流シンチ
    • VaD(血管性)疑い 頸動脈エコー/心エコー/心電図

治療の組み立て

病型ごとに薬剤・非薬物・連携の重みが変わります。AD ではコリンエステラーゼ阻害薬・メマンチンに加えて抗Aβ抗体療法(疾患修飾薬)が選択肢に加わりました。DLB はドネペジル+少量ゾニサミド、FTD は SSRI 中心、VaD は脳卒中再発予防そのものが治療の柱です。

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ChEI / コリンエステラーゼ阻害薬

ドネペジル/ガランタミン/リバスチグミン

アルツハイマー型・レビー小体型に使う基本のお薬。飲み薬と貼り薬があり、進行を半年〜1年ゆっくりにするのが目標。

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AD・DLB に保険適応がある基本のお薬。飲み薬(ドネペジル・ガランタミン)と貼り薬(リバスチグミン)から、副作用や飲み込みやすさに合わせて選びます。受診で気にしていただきたい目安は次のとおりです。

  • 軽度〜中等度の段階で開始すると効果が出やすい
  • 飲み込みづらい・薬をよく飲み忘れる方には貼り薬が選択肢
  • 開始後は吐き気・食欲低下・脈の遅さなどが出ていないかをチェック
  • 進行を止めるのではなく、ゆっくりにするのが現実的な目標
NMDA / メマンチン

中度〜高度 AD への併用

中等度以上のアルツハイマー型に、ChEIと組み合わせて使う飲み薬。興奮・攻撃性をやわらげる効果も。

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中等度以上の AD に保険適応があり、ChEI と併用するのが標準。興奮・攻撃性などのつらい症状を和らげる効果も期待できます。受診で気にしていただきたい目安は次のとおりです。

  • ChEI を使っていても進行が目立つと感じるときに上乗せの選択肢
  • 興奮・攻撃性・夜間の不穏でご家族の負担が大きいときも検討
  • 開始後は傾眠・めまい・便秘が出ていないかをチェック
  • 腎機能が下がっている方は用量を慎重に調整
DMT / 抗Aβ抗体療法

レカネマブ/ドナネマブ — 早期 AD への DMT

アルツハイマー型の原因物質を取り除く新しい点滴治療。軽症のうちに始めるほど効果的。当院で早期発見し認定施設へ紹介します。

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アルツハイマー型の原因物質を取り除く新しい点滴治療。受診を急いでいただきたいのは、対象がMCI〜軽度 AD の早期段階に限られるためです。気になるサインがあれば、認定施設での精査をスムーズにつなぐためにも当院で早めに評価します。

  • 対象は早期段階のみ(MCI due to AD・軽度 AD)。進行してからでは適応外
  • 事前にアミロイドβの蓄積を確認する精査が必要(認定施設で実施)
  • 進行を止めるのではなく、進む時計をゆっくり回す治療45
  • 定期的なMRI モニタリングで副作用(脳浮腫・微小出血)をチェックする
  • 当院の役割:早期発見と認定施設へのスムーズな紹介
NON-PHARM / 非薬物療法・生活介入

運動・認知刺激・社会参加・脳卒中予防

薬と同じくらい大切なもう一つの柱。運動・難聴対策・血圧管理・社会参加で、認知症の45%は予防できると報告されています。

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薬と並ぶもう一つの柱。14 のリスク因子の管理で認知症の45%が予防可能とされ3、診断後の段階でも進行をゆるやかにする土台になります。日常で意識していただきたい柱は次のとおりです。

  • 運動:速歩や体操を週 150 分(息が少し弾む程度)
  • 難聴の補正:補聴器の使用で認知機能維持に効果12
  • 血管リスク管理:高血圧・糖尿病・脂質・心房細動を中断しない
  • 社会参加・回想法・音楽:人との会話・楽しい体験を増やす

鑑別の手がかり4 大病型と混合型・除外候補

最初の問診と画像でどの方向に振り分けるかをまとめました。当てはまる項目が多い病型を本筋に置き、必要に応じて専門検査(MIBG 心筋シンチ/DAT スキャン/アミロイド PET/髄液検査)で確認します。

病型ごとの代表的な手がかり

こんな症状はすぐ受診を

経過の早い/意識変容を伴う認知低下は救急・専門評価が必要です

あなたの認知症の緊急度をご確認ください

緊急

すぐに救急受診

  • 意識がもうろうとして戻らない/けいれん
  • 突然の頭痛+意識変容(くも膜下出血疑い)
  • 急な片麻痺・構音障害を伴う認知低下(脳卒中疑い)
119に電話する
注意

数日以内に受診

  • 数週〜数か月で急進性のもの忘れ
  • 転倒既往+認知障害(CSDH を最優先除外)
  • 幻視・パーキンソニズム+認知低下(DLB 疑い)
  • 抗Aβ抗体療法中の新規神経症状(ARIA 評価)
0942-42-1155 に電話
相談

予約して受診

  • 緩徐進行のもの忘れ・段取り障害
  • 家族から見て性格・行動が変わってきた
  • 軽度認知障害(MCI)の段階で評価したい
WEB予約・アクセス

よくある質問

認知症は治る病気ですか?
完治するタイプもあれば、完治はしないが進行を遅らせるタイプもあります。大事なのは「どれに当てはまるか」を最初に見極めることです。
  1. 最優先①「治せるもの忘れ」は治療で改善する iNPH(特発性正常圧水頭症)/CSDH(慢性硬膜下血腫)/甲状腺機能低下/ビタミン B12 欠乏/うつ病性仮性認知症。これらは原因を治療すれば認知機能が回復するため、外来診療ではまずここを除外します。当院は MRI + 採血で初日に大きく振り分けます。
  2. ② 神経変性疾患(AD・DLB・FTD)は完治しないが、進行を遅らせる治療がある アルツハイマー型・レビー小体型などはChEI(コリンエステラーゼ阻害薬)/メマンチンで進行を半年〜1年ゆっくりにできます。早期 AD では抗Aβ抗体療法(レカネマブ・ドナネマブ)で進行をさらに緩やかにする選択肢が加わりました。MCI(軽度認知障害)の段階で生活介入を始めれば、ここに進む手前で押し戻せる可能性もあります。
  3. ③ VaD(血管性)は脳卒中再発予防が治療そのもの 高血圧・糖尿病・心房細動・脂質異常症の管理が、そのまま認知症の進行抑制になります。脳卒中を起こさせない=認知症を進めさせない、というシンプルな図式です。

いずれの場合も早く気づくほど、できることが多いのは共通しています。「年のせい」と諦めずにご相談ください。

レカネマブ/ドナネマブ(抗Aβ抗体療法)は当院で受けられますか?
早期発見・スクリーニングは当院、導入(投与開始)は認定施設、6 か月以降の維持投与は当院で継続可能という3段階の連携で受けられます。対象はMCI due to AD / 軽度 ADで Aβ 病理が確認できる方です。
  1. ① 当院で早期発見・スクリーニング MMSE/HDS-R/MoCA-J + 頭部 MRI + 採血で対象になりそうかを評価し、必要に応じて学会認定の大病院へ紹介します。「対象になるかどうかをまず知りたい」という方も当院で相談できます。
  2. ② 認定施設で導入(投与開始) 紹介先でAβ PET / 髄液検査 / MRI モニタリング / ApoE 検査を行い、適応が確認できれば投与を開始します。ARIA(脳浮腫・微小出血)のリスク説明と初期モニタリングは導入施設が担います。
  3. ③ 当院で維持投与(導入後 6 か月以降 導入後 6 か月以上が経過し、状態が安定した方は当院で維持投与を継続可能です。次回投与・経過観察・MRI フォローを通院の負担を抑えて続けられます。
家族の様子が変わってきたが、本人は受診を嫌がります。どうすればよい?
本人を無理に説得しなくても、入り口を変える・ご家族だけで相談する・訪問評価を頼む、の 3 つの選択肢があります。状況に合うものから始めれば大丈夫です。
  1. ① 入り口を変える(本人が受け入れやすい理由で受診) 「もの忘れ」を主訴にせず、健診・脳ドック・血圧・頭痛・めまいなど、本人が納得しやすい理由で受診する方が多いです。当院ではこれらの枠でも認知機能評価を組み込めます。
    こんな声かけが使えます
    ・「最近血圧が気になるから、一緒に診てもらおう」
    ・「脳ドックで頭の中を調べてもらえるって。一度受けてみない?」
    ・「頭痛(めまい)が続くと心配だから、ついでに診てもらおう」
  2. ② ご家族だけで相談する(ご本人の同伴は不要) ご本人を連れてこなくても、ご家族だけで情報提供と方針相談ができます。今の様子・困りごと・今後の見通しを一緒に整理し、無理のない受診の進め方を一緒に考えます。
  3. ③ 地域包括支援センターと連携した訪問評価 どうしても来院が難しい場合は、地域包括支援センターと連携した訪問評価を検討できます。ご自宅で生活状況を確認しながら、必要な支援につなぎます。
アルツハイマー型と他の認知症はどう見分けますか?
「どう進むか(経過パターン)」をまず聞き取り、前景の症状・MRI・必要なら専門検査で確定します。経過のしかたで大きく3つに振り分けると見通しがつきやすくなります。
  1. ① 緩徐進行型 — AD(記憶優位)/FTD(性格・行動優位) 年単位でゆっくり進む経過。記憶障害・物盗られ妄想が前景で MRI で海馬萎縮が見えれば AD 寄り、性格変化・脱抑制・無関心が前景で前頭・側頭前部の限局性萎縮が見えれば FTD 寄りです。
  2. ② 動揺・幻視型 — DLB(レビー小体型) 日や時間ごとに調子が大きく変わる認知の動揺+具体的な幻視パーキンソニズムRBD(レム睡眠行動異常)が手がかり。MIBG 心筋シンチ/DAT スキャンで確認します。
  3. ③ 段階的悪化型 — VaD(血管性) 脳卒中の既往やイベントごとに階段状に悪化し、麻痺・構音障害などの巣症状を伴うパターン。MRI で白質病変・多発ラクナ・戦略的部位の梗塞を確認します。

確定にはAβ PET / 髄液検査 / MIBG / DaTなどの専門検査が必要なことがあります。各病型の症状・検査の対応表は「4大病型 — 鑑別の手がかり」をご覧ください。

家族にできる予防・進行抑制の方法は?
最新の Lancet Commission3では、14 のリスク因子の管理で認知症の 45% が予防可能とされています。重なる領域を 4 カテゴリで押さえると、家庭でも取り組みやすくなります。
  1. ① 運動と認知活動 有酸素+レジスタンスを週 150 分(散歩・軽いジョギング・体操)。読書・パズル・会話など認知刺激を日常に入れることも、認知予備能を底上げします。
  2. ② 血管リスクの管理 高血圧・糖尿病・脂質異常症・心房細動のコントロールは、脳卒中再発予防そのものが進行抑制に直結します。VaD だけでなく AD・混合型でもリスク低減の効果が示されています。
  3. ③ 感覚と社会的つながり 難聴は補聴器で補正することで認知機能低下の抑制が報告されています12。家族との会話・地域活動・趣味の場への参加など、社会的孤立を避ける工夫も予防介入の一部です。
  4. ④ 生活習慣(禁煙・節酒・睡眠・うつ) 禁煙・節度ある飲酒・睡眠の質の確保に加えて、うつ症状は早めに相談を。これらは単独の効果は小さくても、組み合わせるほど予防効果が積み上がります。
運転免許や財産管理はどうしたらよいですか?
運転は法律上中止が原則、財産管理は判断能力があるうちに準備を始めるのが基本です。どちらもご家族だけで抱え込まず、診断時点から一緒に整理していけます。
  1. ① 運転 — 中止の判断と免許返納 認知症と診断された場合、道路交通法に基づき免許の自主返納または公安委員会の判断となります。当院では診断書の作成、ご家族との運転中止のタイミングの相談、自主返納の進め方の説明までサポートします。
  2. ② 財産管理 — 判断能力があるうちの準備 任意後見契約は本人に判断能力があるうちに締結する必要があります。すでに判断能力が低下している場合は成年後見の利用を検討します。当院は地域包括支援センター・社会福祉士と連携し、介護保険申請から後見手続きまでの窓口をご家族と一緒に整理します。
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つつみ脳神経外科クリニック
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