脳梗塞(のうこうそく:brain infarction)突然の片麻痺・ろれつ困難 — 早く気づけば、できることがある

脳梗塞のページ冒頭イラスト。「脳梗塞は、早く気づけば、できることがある。」の見出しとともに、気づく→相談→再発を防ぐの流れと、検査で原因を見極める・自分に合う再発予防の薬・生活を整える・退院後の再発予防の場面を描いている。
⚠ 片側の手足に力が入らない・ろれつが回らない・顔がゆがむ方はこちら

START HEREいま、どんな状況ですか?タップすると、答えの場所へ進みます

健診で「心房細動」と言われた 脳梗塞を防ぐ薬があります 一時的に片側が動かず、話しにくかった 前ぶれ(TIA)。最初の2日が要注意 脳梗塞と言われたが
タイプが分からない
タイプは3つ
退院したけれど、次はどこに通えばいい 当院がかかりつけになれます 退院後の薬を、ずっと飲んでいる 多くは長期。自己判断でやめない 血圧や糖尿病があり、脳梗塞が心配 土台を整える薬と生活で防ぐ 家族が脳梗塞で入院している 退院後の通院先を決める 後遺症は残る? 元の生活に戻れる? 早く治療するほど後遺症が少ない 脳梗塞は再発しやすいと聞いた 10年で約5割。薬と生活で下げる 片側の手足に力が入らない・ろれつが回らない、いま起きている 顔のゆがみ・腕の脱力・ろれつが回らないは脳梗塞のサインです。1つでも急に出たら、いつからかをメモして119番へ。 いつからかをメモして119番
当てはまらない方は、「3つのタイプ」から順に

TYPES脳梗塞の 3 つのタイプあなたの脳梗塞はどのタイプ? 原因が違えば、再発を防ぐ薬も変わります

脳梗塞の3つのタイプを人体図で示した図解。心原性脳塞栓症=心臓でできた血栓が脳の血管につまる、アテローム血栓性脳梗塞=太い血管の動脈硬化で血流が悪くなる、ラクナ梗塞=細い血管がつまって小さな梗塞を起こす、の3つを、脳と心臓・血管の拡大図とともに並べている。
脳梗塞3タイプの比較
項目心原性
脳塞栓症
アテローム血栓性
脳梗塞
ラクナ
梗塞
原因心房細動などで心臓にできた血栓が脳の血管につまる太い血管の動脈硬化で血流が悪くなる細い血管がつまって小さな梗塞を起こす
起こし方前ぶれなく突然、広い範囲をふさぐ生活習慣病が背景。狭くなった血管で詰まる高血圧が背景。軽くても、くり返しやすい
割合およそ28%およそ28%およそ18%
再発を
防ぐ薬
抗凝固薬抗血小板薬抗血小板薬
+血圧の管理
MRI で見えるもの広い範囲が白く光る大小の梗塞が散らばる小さな点が
白く光る

割合は国内 19,464 例の集計によります。どれにも当てはまらない「その他」がおよそ 27% あります9(四捨五入のため合計は 100% になりません)。

タイプごとの、MRI(拡散強調画像)での見え方

① 心原性
心原性脳塞栓症のMRI(拡散強調画像)。脳の片側の広い範囲が白く光っている。点線の楕円で範囲を示している。
太い血管がふさがり、広い範囲が白く光ります
② アテローム血栓性
アテローム血栓性脳梗塞のMRI(拡散強調画像)。同じ血管の領域に、大小の白い梗塞が複数散らばって写っている。点線の丸で示している。
複数の梗塞が散らばることがあります
③ ラクナ
ラクナ梗塞のMRI(拡散強調画像)。脳の奥の細い血管の領域に、小さく白く光る点が写っている。点線の丸で示している。
脳の奥の細い血管の、小さな点が白く光ります

FLOW受診から診断までの流れ当日にタイプの見当がつきます

脳梗塞の検査の流れを4場面で示したイラスト。上部のラベルとともに、①MRI・MRA、②心電図、③頸動脈エコー、④結果の説明(診察室で医師が脳の画像を示しタイプと再発予防の方針を相談する)と左から右へ進む。

当日

  1. MRI・MRA 起こって間もない脳梗塞は CT に写らないことがあるため、MRI(拡散強調画像)で早期の小さな梗塞や、血管の狭窄(細さ)を確認します。
  2. 心電図 脳梗塞の原因として重要な心房細動などの不整脈がないかを調べます。脳梗塞で入院した方のおよそ 27% に心房細動がありました9。
  3. 頸動脈エコー 首の動脈の動脈硬化(プラーク)や狭窄の程度を、体への負担なく調べます。
  4. 結果の説明 結果からタイプを見極め、再発予防の薬と生活の方針をいっしょに決めます。

MRAで、血管の詰まり・首の狭窄を調べます

脳の血管の閉塞
脳の血管が詰まったMRA画像。片側の血管が写らず、反対側にくらべて枝分かれが少ない。点線の丸で示している。
片側の血管が詰まって、写らなくなっています
首の血管の狭窄
首の血管(頸動脈)のMRA画像。動脈硬化で血管が細くなっている部分を矢印で示している。
首の頸動脈が、動脈硬化で細くなっています(矢印)

後日

  1. 血液検査の結果 血糖・コレステロールなど、動脈硬化の背景になる生活習慣病を調べます。血液検査の結果は後日にご説明します。

当院と専門病院の役割

  1. 当院相談・振り分け
  2. 専門病院急性期の治療
  3. 当院再発を防ぐ通院

発症直後の治療(t-PA・血栓回収療法)は設備の整った専門病院で行い、当院は前後を受け持ちます1345。

PREVENTION再発を防ぐ薬と生活の二本柱

「調子がいいし、薬を減らしてもいいかな」

自己判断で減らしたり止めたりしないでください。中断は再発の引き金になります。減らせるかは、診察で一緒に確認します。

脳梗塞の再発予防をタイプ別に示した図解。「脳梗塞は、タイプによって再発予防の薬が変わる」の見出しの下に、心房細動(心原性)には抗凝固薬、動脈硬化(非心原性)には抗血小板薬、共通の土台として血圧・血糖・コレステロール・禁煙・運動など生活習慣の管理を示している。

薬

心房細動がある方に

抗凝固薬

血液を固まりにくくする薬

使い方
原因が続くかぎり、長く飲み続けることが多い薬1
効き目
心臓にできる血栓を防ぎ、再発を減らす1
注意・相談
出血しやすい・ほかの薬との飲み合わせが心配なときは、遠慮なくご相談ください

動脈硬化が原因の方に

抗血小板薬

血小板が固まるのを抑える薬

使い方
原因が続くかぎり、長く飲み続けることが多い薬1
効き目
アテローム血栓性の再発予防の中心。ラクナ梗塞にも使います1
注意・相談
出血しやすい・ほかの薬との飲み合わせが心配なときは、遠慮なくご相談ください

土台を整える薬

血圧・コレステロール・血糖の薬

動脈硬化の土台を整える薬

使い方
どのタイプでも共通の土台。禁煙・適正体重・運動とあわせて続ける
効き目
動脈硬化の進みを抑え、どのタイプでも再発のリスクを下げる1
注意・相談
健診の数値だけで、飲む・やめるを決めないでください。診察で一緒に調整します

生活

再発は、どのくらい?

5割 脳梗塞のあと 10 年以内に、脳卒中(脳梗塞・脳出血)が再び起きた割合(久山町研究)8

薬と生活で、下げられます。通院を続けて、薬と数値を一緒に見直していきましょう。

当院の外来で一緒に続けられます。

WARNING SIGNS脳梗塞のサイン(FAST)119番/早めに受診/予約の 3 段階

脳卒中のサイン「FAST」を4つの絵で示した図。F=Face(顔)はうまく笑顔が作れるか、A=Arm(腕)は腕を上げたままキープできるか、S=Speech(言葉)は短い文がいつも通りしゃべれるか、T=Time(時間)は症状に気づいたらすぐ119番、を表す。

あなたの症状の緊急度をご確認ください

緊急

すぐに119番

  • 片側の手足に力が入らない
  • ろれつが回らない・顔がゆがむ
  • 突然の片目の見えにくさ・激しいめまいで歩けない
  • いつからかをメモして119番
119に電話する
注意

早めに受診・相談

  • 症状が数分〜数時間で消えた(前ぶれの可能性・その日のうちに受診)
  • 以前に脳梗塞・TIA を起こした
  • 心房細動・高血圧・糖尿病などの指摘がある
  • 再発予防の薬や生活を相談したい
0942-42-1155 に電話
相談

予約受診・予防相談

  • 脳梗塞のリスクが気になる
  • MRI で予防的なチェックを受けたい
  • 退院後のフォローやお薬の相談
WEB予約・アクセス

FAQよくある質問

脳梗塞は治りますか?
A. 早く治療できれば後遺症を減らせます。回復をめざすのは、はじめの半年ほど。残った症状とは、リハビリと再発予防で付き合っていきます。
  1. 最優先① 早い治療ほど後遺症が少ない 発症から早く治療できれば、傷つく脳を最小限にとどめられます。だからこそ、症状に気づいたらすぐ 119が大切です1。
  2. ② 回復をめざすのは半年ほど 発症後の半年ほどは、治療とリハビリで回復をめざします。その後に残る症状(後遺症)とは、リハビリで力を保ちながら付き合います。歩く力などは、その後も伸びることがあります10。経過には個人差があります。
  3. ③ 再発予防が「次」を防ぐ 一度起こした方は再発しやすいため、タイプに合わせた再発予防がとても大切です。これも「治療」の一部と考えてください。
家族が脳梗塞です。何に気をつければよいですか?
A. 退院後は、再発予防の薬と生活管理を一緒に支えてください。
  1. ① 薬と通院を一緒に支える 再発予防の薬と通院を、ご家族も一緒に続けてください。薬を減らせるかは、診察で確認します。
  2. ② 生活管理を家族で取り組む 減塩・禁煙・適度な運動など、生活習慣の見直しはご家族で取り組むと続けやすくなります。
脳梗塞の予防のために、できることはありますか?
A. 高血圧・糖尿病・脂質異常・心房細動の管理と、禁煙・適正体重・運動が柱です。多くは管理できるリスクです。
  1. ① 生活習慣病を管理する 血圧・血糖・コレステロールの管理は、脳梗塞予防の土台です。健診で指摘された方は、早めに相談を1。
  2. ② 禁煙・適正体重・運動 禁煙、適正体重の維持、適度な運動、お酒を控えめにすることも大切です。
  3. ③ 心房細動を見つける 気づかないうちに心房細動がある方もいます。動悸や脈の乱れが気になるときは、心電図で調べておくとよいでしょう。

アクセス・診療時間

確認中…
診療時間を確認しています
つつみ脳神経外科クリニック
曜日 月 火 水 木 金 土 日・祝
午前 9:00 – 12:30 休診
午後 14:00 – 18:00 14:00 – 17:00 14:00 – 18:00 14:00 – 17:00

※ 受付は午前・午後ともに診療終了の30分前までです。日曜・祝日・お盆・年末年始は休診です。

駐車場 30 台以上・無料完備
車いす・ご高齢の方もゆったり駐車できます

筑後市を中心に、久留米市・八女市・みやま市・広川町・大木町・大川市など近隣にお住まいの方にも多くご来院いただいています。

〒833-0054 福岡県筑後市大字蔵数642-7