脳出血(のうしゅっけつ:brain hemorrhage)突然の激しい頭痛・片麻痺・意識障害 — 最大の原因は高血圧
⚠ 突然の激しい頭痛・片側の脱力・嘔吐・意識がおかしい方はこちら
脳出血のサイン「いつもと違う」が"突然"なら 119
脳出血は発症からの時間が勝負です。出血で脳が圧迫されるため、激しい頭痛・嘔吐・意識のもうろうを伴いやすいのが特徴ですが、症状だけでは脳梗塞と見分けられません。本人より、ご家族や周囲の方が先に気づくことも多いサインです。
こんな症状が"突然"出ていませんか?
- 突然の激しい頭痛(これまで経験したことのない強さ)
- 突然、片側の手足に力が入らない・しびれる
- 突然、ろれつが回らない・言葉が出ない・他人の言葉が理解できない
- 突然、くり返す嘔吐・意識がもうろうとする・呼びかけへの反応が鈍い
- 突然の激しいめまい・ふらついて立てない・歩けない(とくに小脳の出血)
1 つでも当てはまり、それが"突然"なら119 を最優先に。迷うときは当院(0942-42-1155)にもご相談ください。
脳出血の主な原因(タイプ)原因によって、再発の防ぎ方が変わります
脳出血は、血管が破れる原因によって大きく 3 つに分けられます1。なかでも高血圧によるものが最も多く、原因を見極めることが再発を防ぐ第一歩になります。
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① 高血圧性脳出血
最も多い
脳の奥の細い血管が、高血圧で破れる
長年の高血圧で傷んだ脳の奥の細い血管(穿通枝〔せんつうし〕)が破れるタイプで、脳出血のなかで最も多くを占めます。
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被殻(ひかく)・視床(ししょう)・小脳・脳幹など、脳の奥に起こりやすいのが特徴です。再発予防の主役は徹底した血圧管理です1。
- 背景は長年の高血圧
- 脳の奥(深部)に起こりやすい
- 予防の主役は血圧管理
② 脳アミロイド血管症(CAA)
高齢者に多い
脳の表面に近い血管がもろくなって破れる
加齢にともないアミロイドというたんぱくが脳の表面の血管にたまってもろくなり、脳葉(のうよう=脳の表面に近い部分)に出血するタイプです。
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高齢の方に多く、くり返しやすいのが特徴です。血をサラサラにする薬(抗血栓薬)で出血しやすくなることがあり、続けるかどうかは慎重な判断が必要です17。
- 背景は加齢(アミロイドの沈着)
- 脳の表面(脳葉)に起こりやすい
- くり返しやすく、抗血栓薬は要注意
③ その他の原因(二次性)
若い人では血管異常も
血管の異常や薬などが原因で起こる
生まれつきの血管の異常(脳動静脈奇形・海綿状血管腫)、血をサラサラにする薬、もやもや病、脳腫瘍などが原因で起こるタイプです。
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とくに若い方の脳出血では、背景に血管の異常がひそんでいることがあります。原因に応じて、手術や血管内治療、薬の見直しを検討します3。
- 血管奇形・抗血栓薬・もやもや病・腫瘍など
- 若い人の脳出血では血管異常に注意
- 原因に合わせた専門的な治療を検討
脳出血のリスク因子最大は高血圧 — 多くは対処できるリスク
脳出血の危険因子で最も大きいのは高血圧で、その多くはきちんと管理すれば発症や再発を防げるものです1。気になる項目がある方は、症状が出る前に一度ご相談ください。
こんなリスクはありませんか?
- 高血圧(最も大きなリスク。とくに治療していない・血圧が不安定な方)
- 過度の飲酒・喫煙
- 血をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を飲んでいる
- 加齢(とくに脳の表面の出血=脳アミロイド血管症と関わります)
- 生まれつきの血管の異常(脳動静脈奇形など。若い方で注意)
これらの多くは対処できるリスクで、なかでも血圧管理が最重要です。当院では血圧をはじめ、服薬や生活習慣のチェックと管理を通じて、脳出血の予防をお手伝いします。
検査・診断出血の場所・量と、その原因を調べます
脳出血の診断では、出血そのものを確認したうえで、出血の原因(高血圧か、血管の異常かなど)を調べることが、治療と再発予防につながります13。
-
CT 検査
出血があると白く写り、その場で診断できます。出血の場所と量を確認する、最初の大切な検査です。
-
MRI・MRA/造影 CT
血管の異常(動脈瘤・動静脈奇形)や、脳アミロイド血管症を示す微小出血がないかを調べ、原因を探します。
-
脳血管撮影(カテーテル検査)
必要に応じて、足の付け根などから細い管を入れ、血管の異常をさらに詳しく調べます(専門病院で行います)。
-
血液・凝固の検査
血をサラサラにする薬の影響や、出血しやすさ(凝固の状態)を確認します。
-
原因の見極めと方針の相談
これらの結果から原因を見極め、急性期の治療と再発予防の方針をいっしょに決めます。
脳出血の治療急性期の治療は連携する専門病院が担います
発症直後(急性期)の治療は時間との勝負で、設備の整った専門病院で行われます13。当院は症状に気づいた方を速やかに専門病院へおつなぎし、その後の再発予防と長期フォローを担当します。
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① 急性期の全身管理
血圧を下げる治療・全身管理
出血を広げないために、血圧を下げる治療を中心に、脳のむくみ(脳浮腫)や呼吸・全身の状態を集中的に管理します。
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発症してまもない時期は、高い血圧が出血(血腫)を大きくすることがあるため、収縮期血圧(上の血圧)をおおむね 140 mmHg 未満を目安に下げます13。ただし急いで下げすぎても効果の上乗せは確認されていないため、目安の範囲で慎重に行います45。血をサラサラにする薬を飲んでいた場合は、その効果を打ち消す治療も行います。
- まず血圧を下げて出血の拡大を防ぐ
- 脳のむくみ・全身の状態を集中管理
- 抗血栓薬の影響があれば中和(打ち消し)
② 出血量・場所によっては
手術(血腫除去・脳室ドレナージ)
出血量が多いときや、小脳の出血などでは、血のかたまり(血腫)を取り除いたり、たまった脳脊髄液を抜く手術を検討します。
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すべての脳出血で手術をするわけではなく、出血の場所・量・全身の状態から慎重に判断されます36。とくに小脳の出血は、手術で命を救えることがあります。
- 大きな血腫は血腫除去術を検討
- たまった脳脊髄液は脳室ドレナージで抜く
- 小脳出血は救命的に手術を考慮
③ 回復をめざして
リハビリテーション
手足の動きや言葉・飲み込みの回復をめざし、できるだけ早期からリハビリを始めます。
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早期から始めることで、機能の回復と生活への復帰がしやすくなります1。急性期病院から回復期のリハビリ病院、在宅へと、段階に応じて続けていきます。
- できるだけ早期から開始
- 手足・言葉・飲み込みなどの回復をめざす
- 生活への復帰を見すえて継続
再発予防血圧管理が最大のカギです
脳出血も再発することがある病気です8。だからこそ、徹底した血圧管理を中心とした再発予防がとても大切です1。時間が経っていても、今日から始められます。
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最優先 — 徹底した血圧管理
再発予防で最も大切なのが血圧管理です。診察室で130/80 mmHg 未満を目安に、家庭でも血圧を測る習慣をつけましょう1。急性期に病院でめざす血圧とは目的が異なるため、ふだんの目標は主治医に確認しましょう。
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減塩・節酒・禁煙
塩分のとりすぎ・お酒の飲みすぎ・喫煙は血圧を上げ、出血のリスクを高めます。食事と生活の見直しが土台になります。
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血をサラサラにする薬は主治医と相談
抗凝固薬・抗血小板薬を飲んでいる方は、続けるかどうかを出血と血栓の両方のリスクを見て主治医と決めます。とくに脳葉出血(アミロイド)では慎重に判断します1。
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原因に応じた治療を続ける
血管の異常(動静脈奇形など)が見つかった場合は、その治療や経過観察を続けます。原因に合わせた対応が再発予防につながります。
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自己判断で薬をやめない
調子がよくても、血圧の薬を自己判断で中断しないでください。中断は再発の引き金になります。気になることがあれば、まず主治医にご相談ください。
当院でできること受診の振り分け・再発予防・長期フォロー
急性期の治療(手術や集中的な全身管理)は、設備の整った専門病院へ救急搬送して行います。当院は地域のかかりつけとして、その前後を支えます。
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気になる症状の相談・受診の振り分け
「これは脳出血かもしれない」という症状の相談を受け、必要な検査や受診先を判断します。緊急のときは迷わず 119です。
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再発予防 — 血圧管理を中心に
血圧管理を中心に、服薬の調整や、減塩・節酒・禁煙など生活習慣のリスク管理を継続的に行います。
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退院後の長期フォロー・リハビリ連携
退院後の経過を地域で見守り、必要に応じてリハビリや他の専門職と連携します。
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MRI・MRA などでの予防的チェック
気になるリスクのある方には、MRI・MRAなどで、隠れた血管の異常や微小出血がないか、症状が出る前のチェックを行います。
救急対応が必要なサイン様子見せず救急要請を
以下にあてはまるときは様子を見ず、救急要請または救急外来へ
- 突然の激しい頭痛(これまで経験したことのない強さ)
- 突然の片側の手足の脱力・しびれ・ろれつ困難・言葉が出ない
- 突然のくり返す嘔吐・意識がもうろうとする・呼びかけへの反応が鈍い
- 突然の激しいめまい・けいれんで立てない・歩けない
- これらは様子を見ず、まず 119。症状だけでは脳梗塞と区別できません
あなたの症状の緊急度をご確認ください
緊急
すぐに119番
- 突然の激しい頭痛・片側の脱力・ろれつ困難
- 突然のくり返す嘔吐・意識がもうろうとする
- 突然の激しいめまい・けいれんで立てない
119に電話する
注意
早めに受診・相談
- 以前に脳出血・脳動脈瘤・血管の異常を指摘された
- 高血圧の指摘がある・血圧が高め
- 再発予防の薬や血圧管理を相談したい
0942-42-1155 に電話
相談
予約受診・予防相談
- 脳出血のリスク(高血圧・家族歴)が気になる
- MRI・MRA で脳血管のチェックを受けたい
- 退院後のフォローやお薬の相談
WEB予約・アクセス
よくある質問
脳出血は治りますか?
A. 出血の場所と量によりますが、急性期の治療とリハビリで回復をめざせます。血圧管理で再発を防ぐことが、その後をよくします。
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最優先① 早い対応ほど後遺症を抑えやすい
出血が広がる前に治療を始めることが大切です。だからこそ、症状に気づいたらすぐ 119が大切です1。
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② 後遺症が残ってもリハビリで回復をめざせる
手足の動きや言葉などに影響が残っても、早期からのリハビリで回復をめざせます。経過には個人差があります。
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③ 血圧管理が「次」を防ぐ
脳出血も再発することがあるため、徹底した血圧管理がとても大切です。これも「治療」の一部と考えてください。
脳梗塞か脳出血か、症状で見分けられますか?
A. いいえ。症状だけでは見分けられず、CT・MRI 検査が必要です。どちらも突然なら、迷わず 119 を。
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① 症状だけでは区別できません
脳梗塞も脳出血も、突然の麻痺やしゃべりにくさで始まります。見分けるには CT・MRI 検査が必要です1。
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② 様子を見ないでください
「そのうち治るかも」と待つあいだに悪化することがあります。突然の症状はすぐ 119を。
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③ 治療は正反対のことも
「詰まる(脳梗塞)」か「破れる(脳出血)」かで治療がまったく変わります。だからこそ、早く正しく診断することが大切です。
家族が脳出血です。何に気をつければよいですか?
A. 異変に気づいたら発症時刻を控えてすぐ119を。退院後は血圧管理と服薬・生活を一緒に支えてください。
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① 異変と発症時刻を覚えておく
激しい頭痛・片側の麻痺・意識の異常に気づいたら、「いつから普段と違うか」をメモして 119。これが治療の判断に役立ちます。
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② 血圧管理と服薬を一緒に支える
血圧の薬を自己判断でやめないよう見守り、家庭での血圧測定を習慣にすることが再発予防につながります。
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③ 生活の見直しを家族で取り組む
減塩・節酒・禁煙など、生活習慣の見直しはご家族で取り組むと続けやすくなります。
脳出血のあと、薬や血圧の管理はずっと必要ですか?
A. 血圧管理は生涯の土台です。血をサラサラにする薬は、主治医と相談しながら続けるか決めます。
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① 血圧管理は長く続けます
再発予防の柱は血圧管理で、続けることが大切です。家庭血圧を測る習慣をつけましょう1。
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② 自己判断でやめない
調子がよくても、血圧の薬を自己判断で中断しないでください。中断は再発の引き金になります。
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③ 抗血栓薬は主治医と相談
血をサラサラにする薬を飲んでいる方は、出血と血栓の両方のリスクを見て、続けるかどうかを主治医と決めます。
脳出血を予防するために、できることはありますか?
A. 高血圧の管理が最も大切です。減塩・節酒・禁煙・適正体重と、定期的な血圧測定が柱です。
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① 高血圧を管理する
血圧管理は、脳出血予防の最大の土台です。健診で指摘された方は、早めに相談を1。
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② 減塩・節酒・禁煙・適正体重
塩分やお酒を控え、禁煙し、適正体重を保つことが血圧を下げ、出血のリスクを減らします。
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③ 血管のチェックも
家族歴が気になる方は、MRI・MRAで隠れた血管の異常がないかを確認できます。