レム睡眠行動異常症(RBD)(れむすいみんこうどういじょうしょう:REM sleep behavior disorder/夢のとおりに体が動く)夢のとおりに、叫んだり手足が動いたりします

朝の食卓で、妻が夫に昨夜の寝言や手足の動きを穏やかに話している場面。右に、床に布団を敷いた安全な寝室・夫婦で医師に相談する場面・穏やかに眠る夫の3場面。「夢のとおりに、体が動く病気」「気づいたら、寝室の工夫と相談を」の文字。
⚠ 眠っている間のけいれんが5分以上続く方はこちら

START HEREいま、どんな状況ですか?タップすると、答えのある場所へ進みます

寝ている家族が
叫ぶ・手足が動く
夢のとおりに体が動く
ベッドから落ちた・
家族がけが
まず寝室を整える
追いかけられる夢で
目が覚める
夢と動きが同じ
いびきや
無呼吸もある
無呼吸でも似た動き
抗うつ薬を
飲み始めてから
お薬で出ることも
受診したい。
何をすればいい?
見た方もご一緒に
「睡眠の検査を」と
言われた
一晩泊まる検査
治療は
どんなこと?
寝室の工夫とお薬
パーキンソン病に
なるの?
全員ではありません
においが鈍い・
便秘もある
一緒に確かめます
けいれんが
5分以上続いている
眠っている間でも同じです。呼びかけに反応せず、手足がつっぱる・がくがくするのは、夢の動きとは別です。 119番の目安を確認する
当てはまらない方は、このまま下へ

けがを防ぐため、
まず寝室を整えてください

RBDの方と一緒に寝ているご家族の、およそ3人に2人が、寝ている間にけがをした経験があると報告されています3。次の工夫がすすめられています12。

寝室の工夫を3つの区画で示した図。「別の布団で寝る」=2組の布団を離して敷いた寝室。「家具の角を離す」=ベッドのまわりに物を置かず、たんすを壁際に離した寝室。「床にクッション」=低い寝床の横に厚いクッションを敷いた寝室。

割れ物・刃物も遠ざけ、ベッドは低めにすると、より安全です12。

ベッドから落ちて頭を打ったときは、頭のけがのページで受診の目安をご確認ください。

ABOUTレム睡眠行動異常症とは夢のとおりに、体が動いてしまう

眠りには、夢をよく見るレム睡眠があります。ふつうは、レム睡眠の間は体の力が抜けて、夢を見ても体は動きません。RBDでは、このしくみがうまく働かず、夢の中の動きが、そのまま声や手足の動きになって出てきます1。

同じ寝室で眠る同じ男性を左右に並べた図。左「夢を見ても、体は動かない」=夢の中で腕を振っていても、本人は静かに眠っている。右「夢のとおりに、体が動く」=夢と同じように、本人の腕が布団から出て宙を払い、足も布団から出ている。

よく見られる様子

地域の高齢の方の約1%にみられると報告されています(日本の調査)4。受診する方は男性が多いものの5、地域の調査では男女の差ははっきりしません11。

「夢を見ていただけでしょ?」

夢のとおりに体が動くことが、この病気の特徴です1。けがにつながることもあるため、一度ご相談ください。ご本人には「けがを防ぐために、一度調べてもらおう」と声をかけてみてください。

似た動きが出るもの

眠っている間に体が動くのは、RBDだけではありません。見分けが大切です。

似ているもの 見分けの手がかり
睡眠時無呼吸 大きないびき・息が止まる。重い無呼吸では、その治療で動きが消えることがあります7。→ 睡眠時無呼吸症候群
てんかんの発作 夜の発作は、よく似た動きになることがあります。脳波などで見分けます1。→ てんかん
子どもの
ころからの
寝ぼけ
夢遊病など。眠り始めのころに多く、目を開けて歩き回ることもあります。RBDは明け方に近い時間に、目を閉じたまま動くことが多いです1。
夜の低血糖 夜中に血糖が下がりすぎたときにも、似た動きが出ることがあります1。糖尿病のお薬(インスリンなど)を使っている方で、寝汗が出る・起こしてもぼんやりしているときは、低血糖のことがあります。主治医にご相談ください。
お薬 抗うつ薬などを飲み始めてから出ることがあります8。

お薬がきっかけかもしれないときは、自己判断でやめず、まずお薬を出している主治医にお伝えください2。お薬のほかに理由が隠れていることもあるため、当院でも確かめられます6。

FLOW受診から治療までの流れ問診・MRIのあと、必要ならお薬を始めます

受診の流れを3つの場面で示した図。「様子をうかがう」=診察室で夫婦が医師と向かい合い、妻が夜の様子を話している。「MRI・診察」=検査着の本人がMRIの台に横になっている。「お薬を始める」=医師が本人にお薬を見せて説明し、妻が横で見守っている。

当院で

  1. 様子をうかがう 眠っている間のことは、ご本人は覚えていないことがあります。一緒に寝ている方も、ご一緒にお越しください。スマートフォンの動画があれば参考になります(無理に撮らなくて大丈夫です)。受付・問診票で「夜中に叫ぶ・手足が動く」とお伝えください。
  2. MRI・診察 MRIで、脳の病気が隠れていないかを確かめます。急に始まったときや、ほかの症状もあるときは、とくに大切です。手足の動きやふるえなども診察します。
  3. お薬を始める RBDの疑いが強く、動きも強いときは、当院でお薬を始めることがあります。

専門機関で

  1. 睡眠の検査(PSG) 診断を確かめる必要があるときに、検査のできる医療機関をご紹介します。一晩泊まり、脳波・筋肉の動き・呼吸などを記録しながら眠る検査です。RBDをはっきり診断するには、この検査が必要です1。

当院で続けて

  1. 定期的な通院 お薬の効き目を確かめながら、体の動き・においなどの変化も一緒に見ていきます。

TREATMENT治療について寝室の安全が土台。お薬で動きをおさえます

治療の土台は、寝室の工夫です2。そのうえで、動きが強い・けがの心配があるときは、お薬を使います。

動きをおさえる寝る前のお薬

クロナゼパム

RBDの治療で、よく使われるお薬です

使い方
寝る前に1回、少ない量から始めます2
効き目
叫ぶ・暴れるなどの動きが減ることが多いと報告されています。効き方には個人差があります2
注意・相談
  • ふらつき・翌朝の眠気。高齢の方は、夜中にトイレに起きるときの転倒に注意29
  • いびき・無呼吸がある方は、先にお伝えください(無呼吸が悪くなることがあります)12
  • 緑内障の一部の方・重症筋無力症の方は使えません9
  • 飲むのを、自己判断で急にやめないでください9

RBDの治療として、保険診療で使えるお薬です12。

クロナゼパムが合わない方には、抑肝散などほかのお薬を検討することもあります。ただし、効いたという報告はまだ少なく、RBDはこれらのお薬の保険の効能には入っていません132。

お薬は、眠っている間の動きをおさえるためのものです。パーキンソン病などが出てくるのを防ぐ治療は、まだ研究の段階です1。

OUTLOOK将来の見通し定期的な通院で、変化に早く気づけるようにします

RBDのある方では、何年もたってから、パーキンソン病やレビー小体型認知症(幻視などを伴う認知症)などの病気が出てくることがあります510。全員ではありません。

いま、できること

「将来のことを、本人に
伝えたほうがいい?」

どう伝えるかは、ご本人の気持ちもうかがいながら、医師が一緒に考えます6。ご家族だけで抱えこまず、受診のときにご相談ください。

将来の見通しを、数字で知りたい方へ

次の数字は、症状があって専門の施設に通う方(約1,300人)の研究です5。

  • 病気が出てくるのは、年に約6%
  • 5年で約3人に1人、12年で約4人に3人5

地域の調査で見つかった方では、この数字より低い可能性も指摘されています4。

アクセス・診療時間

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つつみ脳神経外科クリニック
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午前 9:00 – 12:30 休診
午後 14:00 – 18:00 14:00 – 17:00 14:00 – 18:00 14:00 – 17:00

※ 受付は午前・午後ともに診療終了の30分前までです。日曜・祝日・お盆・年末年始は休診です。

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筑後市を中心に、久留米市・八女市・みやま市・広川町・大木町・大川市など近隣にお住まいの方にも多くご来院いただいています。

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