歩行障害 歩きにくい・つまずく・ふらつく

「その歩きにくさ、『年のせい』とは限りません」。つまずく・ふらつく・歩幅が小さいといった歩きにくさは、原因を調べれば改善が期待できることもある、と伝えるページ冒頭イラスト。
⚠ 突然の「歩けない」は脳卒中のサインかもしれません

CAUSESこんな場面はありませんか?思いあたる場面をタップすると、その説明へ進みます

歩幅が小さく、
一歩目が出にくい
パーキンソン病
足を開いて歩き、
もの忘れも
正常圧水頭症かも
頭を打った数週後、
歩きにくい
慢性硬膜下血腫
薬を変えてから、
ふらつきが出た
お薬の影響かも
歩くとしびれ、
休むと楽になる
腰か、血管か
脚が突っ張り、
ボタンが留めにくい
首の背骨かも
足裏が鈍く、
つまずきやすい
末梢神経かも
前から、
酔ったような歩き方
脳か耳かの見分け
数日前、急に
歩きにくくなった
早めの受診を
突然、片足に力が入らない・
歩けない
突然のめまいでまっすぐ歩けない・ろれつが回らない・顔の片側がゆがむ、も同じサインです。症状が出た時刻をメモして 119 番へ。 救急のサインを確認する
当院での調べ方を見る

ここに挙げた以外に、関節の痛み・筋力の低下・貧血などが原因のこともあります。

「年のせいかな、と思うけれど…」

「年のせいかどうかを確かめるため」の受診で構いません。調べて異常がなければ、それも大きな安心材料になります。

TREATABLE治療で改善が期待できる歩行障害正常圧水頭症・パーキンソン病・慢性硬膜下血腫・お薬

見つければ改善が期待できる歩行障害の4つの原因。正常圧水頭症(脳に水がたまる)、パーキンソン病(ドパミン不足)、慢性硬膜下血腫(頭をぶつけた数週間後)、お薬によるふらつき(睡眠薬・抗不安薬など)。
正常圧水頭症(iNPH) 手術で改善の可能性

脳の水(髄液)がたまり、歩行を妨げる

足を開いたすり足に、もの忘れ・尿の近さが重なるタイプ。

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歩行障害・認知障害(もの忘れの症状)・排尿障害が三大症状。3つがすべてそろうとは限らず、最も多く、最初に出やすいのは歩行障害です1

  • 足を開いた小刻みなすり足・方向転換が苦手
  • MRIで脳室(髄液のたまり)の拡大が手がかり
  • 髄液を少し抜く検査(連携する専門機関で実施)で、歩行が変わるかを確認
  • シャント手術(たまった髄液を細い管で逃がす手術。連携する専門機関で実施)で症状の改善が期待できる1
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パーキンソン病 薬で改善が期待

脳の信号(ドパミン)不足で動きが小さくなる

小刻み・すくみ足に、手のふるえや動作の遅さが重なるタイプ。

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小刻み・すくみ足の歩行は、不足しているドパミンをお薬で補うことで改善が期待できます。早く見つけるほど、生活の質を保ちやすくなります。

  • 歩幅が小さくなる・腕の振りが減る
  • 手のふるえ・動作の遅さを伴うことが多い
  • お薬とリハビリで長く付き合っていける病気
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慢性硬膜下血腫 手術で改善が期待

頭を軽くぶつけた数週間後に、じわじわ進む

頭をぶつけた数週間〜数か月後に、歩きにくさや反応のにぶさが出てきたタイプ。

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脳の表面にゆっくり血がたまる病気です。ぶつけたこと自体を覚えていないことも多く、「年のせい」と間違われやすい歩行障害の代表です。

  • 頭をぶつけた数週間〜数か月後に出てくる
  • 歩きにくさ・反応のにぶさ・もの忘れが混ざる
  • CT・MRIで確認でき、手術(連携する専門機関で実施)で改善が期待できる
頭部外傷のページへ
お薬によるふらつき 調整で改善しうる

睡眠薬・抗不安薬などが原因のことも

お薬を変えた時期から、ふらつき・転びやすさが始まったタイプ。自己判断で中止せず、ご相談ください。

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ベンゾジアゼピン系の睡眠薬・抗不安薬は、筋肉のゆるみや眠気でふらつき・転倒の原因になることがあります。また、一部の胃薬・吐き気止め・こころのお薬は、パーキンソン病に似た小刻み歩行(薬剤性パーキンソニズム)の原因になることがあり、お薬の見直しで改善が期待できます。

  • お薬を変えた時期と、ふらつきの始まりが近い
  • 複数の医療機関からのお薬が重なっている

65歳以上の方の約3割(3人に1人)が1年に1回以上転倒しており4、骨折・転倒は介護が必要になる原因の上位に入ります5。歩きにくさの放置は転倒のリスクです。「転ぶ前に原因を調べる」ことが、何よりの転倒予防になります。

OUR CLINIC当院での調べ方脳か、背骨・神経か、バランスかを切り分けます

「整形外科と脳神経外科、
どっちに行けばいいの?」

迷ったら、どちらからでも構いません。当院では脳も首・腰(背骨)も院内のMRIで確かめ、背骨の治療が必要なら整形外科へおつなぎします。

当院で歩行障害を調べる流れを4場面で示す図。問診、歩行の観察、MRI検査、結果のご説明。

当日

  1. 問診 いつから・どんな場面で歩きにくいか、転ぶことが増えていないか、お薬の変更がなかったか、もの忘れや尿の症状まで、くわしく伺います。
  2. 歩行の観察 実際に歩いていただき、歩幅・すり足・方向転換・ふらつきを確認します。筋力・感覚・反射・バランスの診察で、原因の場所を絞り込みます。
  3. MRI検査約15分 脳梗塞の痕・脳室の拡大(正常圧水頭症の手がかり)・白質病変(脳の細い血管の変化)などを確認します。首・腰(背骨)のMRIも院内で撮れます。必要と判断すれば、原則として当日に撮ります。
  4. 結果のご説明 MRIの結果と原因の見立て、今後の方針をご説明します。正常圧水頭症の疑いが強い場合は、検査・手術のできる専門機関へおつなぎします。

後日

  1. 血液検査の結果 必要に応じて、ビタミン不足や甲状腺の不調など、歩行やふらつきに影響する体の病気を血液検査で確かめ、結果を後日ご説明します。

EMERGENCY突然の歩行障害は救急ですあてはまれば、ためらわず119番

突然のこんな症状は、ためらわず119番・救急要請を

脳卒中のページへ

FAQよくある質問

Q. 「年のせい」の歩きにくさと、病気による歩きにくさは、どう見分けますか?
加齢だけでも歩く速さは少しずつゆっくりになりますが、「パターンのある変化」や「急な変化」は病気のサインです。
  • 数週〜数か月の単位で急に悪くなった・転ぶことが増えた
  • すくみ足・足を開いたすり足・突っ張った歩き方など、特徴的なパターンがある
  • もの忘れ・尿の近さ・しびれ・ふるえなど、歩行以外の症状を伴う
Q. 歩くと足がしびれて痛み、休むと楽になります。腰と血管、どちらが原因ですか?
どちらも「歩くと悪化し、休むと楽になる」症状を起こしますが、楽になる姿勢に違いがあります3
  • 腰(脊柱管狭窄症)前かがみ・座る・自転車で楽になる。立ったままでは回復しにくい
  • 血管(足の動脈の詰まり):姿勢に関係なく立ち止まるだけで回復する。ふくらはぎの痛みが中心で、足の冷たさを伴うことがある

血管が原因の場合は、血管の治療ができる診療科への受診が必要です。どちらか迷う場合も、まずご相談ください。

Q. 杖を使ったり、運動を続けたりしてもいいですか?
続けてください。ただし「原因を調べてから、安全なやり方で」が原則です。
  • 杖・手すり・段差の解消などの環境整備は、転倒予防につながります4
  • ウォーキングや体操は、筋力とバランスの維持に役立ちます
  • 歩くと痛み・しびれが強く出る場合は無理をせず、運動の内容をご相談ください
Q. 数日前、急に歩きにくくなりました。受診すべきですか?
はい、早めの受診をおすすめします。もう治っていても、続いていても同じです。

もう治った場合:数分〜数十分で治る片足の脱力・歩きにくさは、一過性脳虚血発作(TIA=脳梗塞の前触れ発作)の可能性があります。TIAのあとは脳梗塞を起こしやすい時期がしばらく続くため、「治ったから大丈夫」ではなく「前触れが出たから調べる」が正解です。くわしくは一過性脳虚血発作(TIA)のページをご覧ください。

続いている場合:脳梗塞などが起きていないかを確かめるため、できるだけ早くご相談ください。今日始まった・悪くなってきているときは、ためらわず119番へ(救急のサイン)。

アクセス・診療時間

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つつみ脳神経外科クリニック
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※ 受付は午前・午後ともに診療終了の30分前までです。日曜・祝日・お盆・年末年始は休診です。

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筑後市を中心に、久留米市・八女市・みやま市・広川町・大木町・大川市など近隣にお住まいの方にも多くご来院いただいています。

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